弁護士探しからSTART!
地獄の夜明け
2000万以上の借金。今財布には1万8000円
住宅ローン残債1900万……。
自動車リース残債180万……。
クレジットカードショッピング枠残債、380万。
カードローン残債、3社合計90万。
包み隠さず、書き出すと、これが2017年9月27日現在の自分の債務です。。。
なぜ、こんなことになったのか?
それは、おいおい、ここで説明していくことになると思いますが、
上記のとおり、かなり末期的な状況ですので、
良くても個人再生、おそらくは自己破産という選択肢を視野に入れて、
動くことになったわけです。
スターティング記事なので、自己紹介させていただくと、
自分は現在53歳。
自営業、つまりフリーランスです。
職種は、いわゆるメディア制作関連で、Webの仕事はほとんどしていませんが、
主に雑誌デザインなどを手がけてやっています。
独立したのは10年前で、その前は出版社に正社員として勤めていました。
その頃は、外注業社に対して予算を決めたり、実際の業務のコントロールをしたり
という立場にいたので、
「これ、オレが外注で仕事集めれば、けっこう儲かるんじゃないか?」
ということで、会社を辞めて独立したのです。
*ちなみに、会社を辞める前に住宅ローンをマンションを購入しました。
当初に数年間は、それなりに順調でした。
ところが、独立4年目あたりから雲行きが怪しくなり、
業界単価が下がったこともあって、一気に売り上げが下がってしまったのですね。
クレカをその人の信用度だとおもった瞬間、金銭感覚は麻痺する。。。
その頃に所持していたクレジットカードは3枚で、うち2枚には、
キャッシング&現金ローンが付帯していました。
フリーランスの宿命として、売り上げが100万の月もあれば、
10万しかないこともある。。。でも、やった終えた仕事のギャランティを
予定しておけば、一時的に借金しても問題ないんじゃねーか?
そんな考えで、カードローンを使ってしのいでしまったのです。
確かに、一時的に30万借りても、売り上げ100万の月に、それを返せば、
見かけ上、何の問題もありません。
しかし、そこには大きなワナが隠れていました。
「金銭感覚のマヒ」です。。。
クレジットカードは、「その人の信用」と、よく言われます。
その通りなのですが、これを少し違った角度から受け取ると、
「オレには、このくらいのサイフがあるんだ」
と、大きな「勘違い」をしてしまうのです。
自分が、まさにこのパターンでした。。。
出張で行った先の空港で、AMEXの勧誘員に声をかけられ、
「ぜひ、AMEXお持ちになりませんか? 今ならキャンペーンで〜〜」
「いや、オレもう、プロパーのゴールドと○NAのゴールド持ってるから!」
「うわ、それは失礼しました。社長さんですか?」
こんなやり取りがあるたびに、
カードを持ってる状況に酔っている自分がいました。
借りても返せば問題ない。。。
確かに、それは事実ですが、そもそも「借りる」という行為じたいに
「間違い」があったのです。
カードローンとかキャッシングとか、スマートな言葉を使っていますが、
すべて「借金」に違いありません。
借金すれば利息が付くのは、当たり前で、年利18%とか言われても、
それが、どれだけ負担を強いるものなのか。。。
これは、実際に多重債務に陥った人にしか分からないと思います。
あと2日後には 住宅ローンの引き落とし、そして10月に入ればすぐに
いくつかのカードの引き落とし日がきます。
しかも、数ヶ月前から財政が悪化していたので、
マンションの管理費滞納も約20万かかえてています。
いい歳して、こんな愚かなヤツいたんだと、笑って見てくれてもいいし、
同じように借金苦に陥っている人が、気晴らしに読んでくれてもいいし、
とにかく、この現状から、
債務整理の方法があるのか?
いっそ姿をくらますか?
あるいは、最悪の手段をくだすことになるのか?
自らの動向を、綴っていきたいと思います。。。
1件目の弁護士に相談。「夜逃げしかないですね」とキッパリ
弁護士と会う
1件目の弁護士に相談。「夜逃げしかないですね」とキッパリ
弁護士というと、フツーの人は誰を思い浮かべますか?
今時なら、元国際弁護士の橋下徹とか、ドラマ「リーガルハイ」の古美門研介とか、
まあ、いずれにしても、頭の回転が早くて、当然学歴もすごくて……って感じですね。
自分みたいな低学歴、底辺フリーランサーの人間からしてみたら、
そりゃあ、世の中の「勝ち組」ってことになります。
それは、もちろん承知していたのですが、
今回の事案で、最初に相談した弁護士がサイアクでした。。。
いや、もちろん自分が撒いたタネですから、キツいこと言われるのは覚悟の上ですよ。
しかし、
「あとはう〜ん、夜逃げかなあ。。。
まあ法律家としては勧めないけどね」
こんな言葉を浴びせられるとは思いませんでした。。。
幼馴染の◯◯くんが、出世して弁護士事務所開いてる、みたいな
上手い話があるわけないので、私の場合、
ネットで「債務 弁護士」とか、そういうワードで検索して探しました。
で、最初に見たのが「弁護士ドットコム」というポータルサイト。
自分が住んでいる地域や、実績事例などをみつつ、いくつかの候補を絞って、
電話を入れたのが、とある第1級河川のほとりの街にある
「◯◯川◯◯法律事務所」でした。
「もしもし多重債務に関する相談なんですが。。。」
「わかりました、もしお急ぎでしたら本日5時半に予定を入れられますが、
お越しになりますか?」
「ぜひ、お願いします!」
瀟洒なマンションの最上階、
インターホンを押した私を迎えてくれた事務員が、とんでもない美人!!!
ホントにもう、ここ数年、こんなキレイな人見てねーな。。。
ってくらいの美人(クドい)でした!
事務所のHPにも、これみよがしに写真がのっていたくらいです。
*あとでひょんなことからわかったのですが、奥さんでした。
面談室に通され、待つこと数分。現れたのはおそらく30半ばの
見るからに「敏腕弁護士」といったオーラを全身から発散する◯◯弁護士。
事前にまとめておいた債務状況などの一覧を出し、
自分の仕事や月々の収支目安などを説明。。。
「毎月入ってくる定期収入はいくらあるんですか?」
「フリーで仕事をしているので、月々の入金目安はありますが、給与ではないので、
定期的という金額は……。12ヶ月で割れば◯◯円くらいです」
「いや、僕が聞いてるのは、決まった収入がないのかということですよ」
「ですから、年間売り上げから割り出した数字が◯◯円くらいなんです」
「じゃあ、確定申告時の所得額は?
「昨年は◯◯◯◯円です」
(個人事業名者ならわかると思いますが、私は経費を少し多めに計上していました)
「え〜、そんなに貧しい収入なんですか? ちなみに先月とかその前は、どうやって支払いをしたんですか?」
「すでに収支が破綻していたので、実は仕事で必要な高額商品◯◯◯◯をカード決済して、使用した後すぐに売却して、支払い分に充当しました」
(話は前後しますが、この「使用した後すぐに売却」というのが、
おいおい問題になってきます)
「いいですか、債務整理だって破産以外は負債がなくなるわけじゃないですよ。じゃあ、破産は?っていうと、あなたの場合、確定申告で経費を過剰計上していたのなら、まず破産も認められないですね」
「もし破産できないとすると、どういった方向が考えられるのでしょうか。。。」
「あとは、夜逃げとか。。。逃げた先で大変ですよ。
まあ法律家としてはあまり勧めないけど」
絶句。。。ある程度、厳しい指摘をされることは覚悟してましたが、
破産という手段は、最終選択肢として、あてにできると私は考えていました。。。
それにしても、法曹ともあろう人間から、こんなセリフが出てくることに驚きました。
じゃ、オマエが、ミッドナイトランの中村雅俊みたいな
人情あふれる専門家を紹介してくれるのかよ?
もちろん借金背負ったのは、自分の責任だと100も承知ですよ。
でもね、 こっちだって、マンションもクルマも手放して、
返せるものはなんとかして少しでも返して、その上でも、無理なら、
破産してゼロになっても、という思いでいるのに、
たとえ話であっても「夜逃げ」なんて言葉を口にする弁護士とは。。。
例えば医者がですよ、
「あなた末期ガんだから、放射線やろうが手術しようが、変わんないし、あとは安楽死かなあ。まあ医師としては合法じゃないし勧めないけど」
って言ったとしたら、どうですか?
さらに
「だいたい、そんなに金にならない仕事、続けてもしょうがないでしょ。もう人生の
地下に落ちてるんだから、せめて地面まで上がってきたほうがよくないですか?」
東大法学部卒業で、目の玉飛び出るような美人と結婚して、
高級マンションの最上階で事務所構えて。。。とくれば、
天下取ったような気持ちにもなるでしょうが、明らかに人を見下している心の中が
伝わってきました。
ポータルサイトからの申し込みで無料相談だからかもしれませんが、
この言動は、どうなんでしょうね。
結局、気持ち固まったら連絡します、とだけ言って、失礼しました。
明日は、同じ「弁護士ドットコム」から探した別の先生をお会いします。
◯◯法律事務所の◯◯!
零細個人事業者だと見下しやがって、
テメー、絶対に忘れねーからな!!!
■
自殺という文字が脳裏に浮かんだ。
破産すらできないとは。。。
昨日面談した弁護士先生から、「夜逃げしかないですね」と言われ、
自分のズサンさが招いた事態とはいえ、あまりのことに
どうやって家まで帰ったのかさえよく覚えていません。。。
途中、コンビニでトイレを借りたことだけは覚えていますが、
その時急に「自殺」という言葉が脳裏に浮かびました。
今まで、自殺なんて考えたこともなかったし、そもそも死ぬ覚悟があれば、
なんだってできるだろうし。。。
でも、それは若い人の話であって、私のように50すぎでは、
破産さえできなかったときの再スタートなんて、本当に可能なのか不安でした。
事実、弁護士は私が帰る間際で、こういう段階だと僕らじゃなくって福祉とかで話してもらう話だからなあ、破産自体できないんじゃ」
と言っていましたした。
私に指摘された問題点
任意整理
個人再生
自己破産
言うまでもなく、この3つが一般的な債務整理の方法ですが、
私の場合、最終手段ともいえる自己破産すら認められないであろうという状況。
その理由として、指摘された2点を、ここで明記します。
1:カード枠の現金化
すでに書きましたが、私は月々の支払いにいわゆる「カード枠の現金化」をしていました。といっても新幹線の回数券や商品券購入で現金化していたのはなく、仕事に関連する高額商品を購入し、それをそのまま、もしくは1回だけ使用して、買取業者に売っていたのです。まずこれが問題としてあげられました。
2:確定申告の過少申告
フリーランサーであれば、わかると思いますが、日々の生活費の何%かを業務上経費として計上し、売上に対する所得を低く設定していました。5年以上ずっと赤字申告という強者もいるらしいのですが、私の場合はさすがにそこまでする勇気がなく、だいたい50万から150万円くらいを行ったり来たりするような計算でした。さらに悪いことに、1で述べた「換金化」した物の領収書も減価償却分として計上していたため、裁判所は悪質と見るだろうと、言われました。
まず、1について。
「カードのショッピング枠を現金化できます!」
こんな広告を目にした人多いと思います。どうやらこれを専門的に請け負っている業者もあるようですが、私の場合は、これらを利用したのとは少し事情が異なっています。私が携わっている仕事について詳細を記すのは控えますが、まず「道具」としてかなり高額な物を使用する仕事です。しかもこの「道具」は技術的な理由で買い替え頻度がおおむね2年から3年となっています。
私は、これを利用してカードで物品購入〜質屋もしくは買取業者へ
という行為に走っていたわけです。
通常、商品券や新幹線回数券などは換金率が90%以上あったりしますが、上記のような物品の質回しだと、新品同様査定でもだいたい75%です。考えてみれば、とんでもない高利息を払っていたのと変わらないのですが、そのときの私は、
「仕事道具を買い替えたけど、財政が苦しくなったから売った。。。」
という自己納得で、罪悪感がありませんでした。
自己破産申請における、破産法の第252条第1号
「破産手続の開始を遅延させる目的で,著しく不利益な条件で債務を負担し,又は信用取引により商品を買い入れてこれを著しく不利益な条件で処分したこと」
という一文があり、私が行った行為はこれに該当するわけです。
もちろん、カード引き落とし日に絶対間に合わせようと、行った行為ではありますが、不渡り決済を出すまいという気持ちが、かえって墓穴を掘ってしまったということになります。今思えば、「あ、今月ピンチ」と感じた時点で、すぐにカード会社に連絡して数日の遅れを相談していたら、違った結果になったのかもしれません。
なにしろ、多重債務のスタートは、ほんの数万円なのですから。。。
自己破産や個人再生などでは、過去の財務収支状況を詳細にチェックされる
ここでまだで私がやってきたこと、総売上の大半を経費計上して所得を極めて低く見積もっていたこと。そしてそのすべては、膨大な書類のなかに明確、記されていて、自己破産におい全部 バレてしまうということでう。
「あんたねえ、儲かってないから切り崩してやってるっていってたけど、実際はローンで物かって横流してたわけだろ。あ、違う? でねえ、その横流し商品なんだけど、この書類のこれなんかは、買ったその日に売ってるよ、あきらかに換金化だよね、え、違う?」
ここんな感じで突っ込まれたら、何も反論できないですよね。
「だいいち、ローン返済を目的に信用取引(つまりローン)利用してるんだから、金融機関の約款にひっかかってるばかりか、そ領収書を どうどうと税務署にだしてんだから、瀬雨生申告したら莫大な追徴金あるので、覚えといてね」
ま、こんなやりとりになるのだと思います。
明日は、2人目の弁護士と値段ですが、最初が最初だっただけに、今ままで以上の覚悟をしていこうとおもいます。
そこで奇跡の案が出されるのか、状況を伝えただけで匙を投げられるのか、それはわかりません。
しかし、今後集めて知り得た債務に関する知識はできるだけ記事内でもお話ししていこうと思います。
もし私が奇跡的な復活ができたとすれば、それは借金に苦しむ人へのヒントになるかもしれないし、反対に最悪の結果となった場合でも、その顛末は、借金を甘く見ている人への戒めになるのではないかと思うからです。
事実、ここ数日は、多くの方の借金ブログを読み、勇気付けられる情報も、いきなりブルーな気持ちを加速させるものもありました。
しかし、こういうテーマのブログは、法律家の視点で書かれているものではないのは確かなので、少しでも多くの方に参考にしてもらえるようになればと思います。
本日の食事:ファミマの焼き鳥1本、缶コーヒー、深夜にどん兵衛