1件目の弁護士に相談。「夜逃げしかないですね」とキッパリ
弁護士と会う
1件目の弁護士に相談。「夜逃げしかないですね」とキッパリ
弁護士というと、フツーの人は誰を思い浮かべますか?
今時なら、元国際弁護士の橋下徹とか、ドラマ「リーガルハイ」の古美門研介とか、
まあ、いずれにしても、頭の回転が早くて、当然学歴もすごくて……って感じですね。
自分みたいな低学歴、底辺フリーランサーの人間からしてみたら、
そりゃあ、世の中の「勝ち組」ってことになります。
それは、もちろん承知していたのですが、
今回の事案で、最初に相談した弁護士がサイアクでした。。。
いや、もちろん自分が撒いたタネですから、キツいこと言われるのは覚悟の上ですよ。
しかし、
「あとはう〜ん、夜逃げかなあ。。。
まあ法律家としては勧めないけどね」
こんな言葉を浴びせられるとは思いませんでした。。。
幼馴染の◯◯くんが、出世して弁護士事務所開いてる、みたいな
上手い話があるわけないので、私の場合、
ネットで「債務 弁護士」とか、そういうワードで検索して探しました。
で、最初に見たのが「弁護士ドットコム」というポータルサイト。
自分が住んでいる地域や、実績事例などをみつつ、いくつかの候補を絞って、
電話を入れたのが、とある第1級河川のほとりの街にある
「◯◯川◯◯法律事務所」でした。
「もしもし多重債務に関する相談なんですが。。。」
「わかりました、もしお急ぎでしたら本日5時半に予定を入れられますが、
お越しになりますか?」
「ぜひ、お願いします!」
瀟洒なマンションの最上階、
インターホンを押した私を迎えてくれた事務員が、とんでもない美人!!!
ホントにもう、ここ数年、こんなキレイな人見てねーな。。。
ってくらいの美人(クドい)でした!
事務所のHPにも、これみよがしに写真がのっていたくらいです。
*あとでひょんなことからわかったのですが、奥さんでした。
面談室に通され、待つこと数分。現れたのはおそらく30半ばの
見るからに「敏腕弁護士」といったオーラを全身から発散する◯◯弁護士。
事前にまとめておいた債務状況などの一覧を出し、
自分の仕事や月々の収支目安などを説明。。。
「毎月入ってくる定期収入はいくらあるんですか?」
「フリーで仕事をしているので、月々の入金目安はありますが、給与ではないので、
定期的という金額は……。12ヶ月で割れば◯◯円くらいです」
「いや、僕が聞いてるのは、決まった収入がないのかということですよ」
「ですから、年間売り上げから割り出した数字が◯◯円くらいなんです」
「じゃあ、確定申告時の所得額は?
「昨年は◯◯◯◯円です」
(個人事業名者ならわかると思いますが、私は経費を少し多めに計上していました)
「え〜、そんなに貧しい収入なんですか? ちなみに先月とかその前は、どうやって支払いをしたんですか?」
「すでに収支が破綻していたので、実は仕事で必要な高額商品◯◯◯◯をカード決済して、使用した後すぐに売却して、支払い分に充当しました」
(話は前後しますが、この「使用した後すぐに売却」というのが、
おいおい問題になってきます)
「いいですか、債務整理だって破産以外は負債がなくなるわけじゃないですよ。じゃあ、破産は?っていうと、あなたの場合、確定申告で経費を過剰計上していたのなら、まず破産も認められないですね」
「もし破産できないとすると、どういった方向が考えられるのでしょうか。。。」
「あとは、夜逃げとか。。。逃げた先で大変ですよ。
まあ法律家としてはあまり勧めないけど」
絶句。。。ある程度、厳しい指摘をされることは覚悟してましたが、
破産という手段は、最終選択肢として、あてにできると私は考えていました。。。
それにしても、法曹ともあろう人間から、こんなセリフが出てくることに驚きました。
じゃ、オマエが、ミッドナイトランの中村雅俊みたいな
人情あふれる専門家を紹介してくれるのかよ?
もちろん借金背負ったのは、自分の責任だと100も承知ですよ。
でもね、 こっちだって、マンションもクルマも手放して、
返せるものはなんとかして少しでも返して、その上でも、無理なら、
破産してゼロになっても、という思いでいるのに、
たとえ話であっても「夜逃げ」なんて言葉を口にする弁護士とは。。。
例えば医者がですよ、
「あなた末期ガんだから、放射線やろうが手術しようが、変わんないし、あとは安楽死かなあ。まあ医師としては合法じゃないし勧めないけど」
って言ったとしたら、どうですか?
さらに
「だいたい、そんなに金にならない仕事、続けてもしょうがないでしょ。もう人生の
地下に落ちてるんだから、せめて地面まで上がってきたほうがよくないですか?」
東大法学部卒業で、目の玉飛び出るような美人と結婚して、
高級マンションの最上階で事務所構えて。。。とくれば、
天下取ったような気持ちにもなるでしょうが、明らかに人を見下している心の中が
伝わってきました。
ポータルサイトからの申し込みで無料相談だからかもしれませんが、
この言動は、どうなんでしょうね。
結局、気持ち固まったら連絡します、とだけ言って、失礼しました。
明日は、同じ「弁護士ドットコム」から探した別の先生をお会いします。
◯◯法律事務所の◯◯!
零細個人事業者だと見下しやがって、
テメー、絶対に忘れねーからな!!!